介護施設・ホームにおける入浴形態には、「一般浴」と「機械浴(特浴)」の2つがあります。一般浴とは、入浴介助なしでの入浴、または必要な介助を受けながら一般的な浴槽を使って行う入浴です。利用者自身で身体を洗う場合もあり、日常生活動作(ADL)の維持も図れます。 機械浴とは、自力での入浴が困難な方の入浴をサポートする機械・装置を使って行う入浴です。立つのが難しい方や寝たきりの方でも浴槽に浸かることができます。介護施設・ホームによっては特浴と呼ぶ場合もあります。
機械浴は特殊浴槽やハーバード浴と呼ばれることもあり、主にストレッチャー浴、チェアー浴、リフト浴の三種類に分けるのが一般的です。
ストレッチャー浴とは、ストレッチャー(簡易ベッド)に寝た状態で入浴する方法です。寝たまま入浴ができるので、起き上がることが難しい方も入浴できます。一方、利用者にとっては寝ている状態での入浴となるため、周囲の様子が分かりづらく、機械の動作音が伴い、不安に感じる可能性があることに留意する必要があります。
寝台浴(しんだいよく)とは、寝たきりの方や体位変換が難しい方が、寝たままの姿勢で入浴できる機械浴の一種です。ストレッチャーに寝た状態で浴槽に入り、体を洗ったり、湯船に浸かったりすることができます。
リフト浴とは、リフトの座部に座ったまま、あるいは少し寝た状態で入浴する方法です。座部を昇降させるタイプと、座部をスライドさせるタイプに分かれます。機械によってはストレッチャー浴やチェアー浴の様な専用の浴槽を使わずに自宅などの浴槽でも使用ができるので、利用者もリラックスしやすいです。ただし、昇降式の場合、利用者が高さに恐怖を感じる可能性があることには注意が必要です。